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中国からの旅客便、米国への乗り入れ不可に 米運輸省、運航停止命令

米国運輸省(DOT)は現地時間6月3日、中国航空会社による米国への旅客便の運航停止命令を発令した。中国政府が米国の航空会社に対し、中国への路線再開を認めていないことへの対抗措置で、16日までに発効する。

 

 この措置は、米国のドナルド・トランプ大統領の命令があれば、6月16日よりも前に発効する可能性がある。

 米中を結ぶ旅客便は、米国はアメリカン航空AAL/AA)とデルタ航空(DAL/DL)、ユナイテッド航空(UAL/UA)の3社、中国は中国国際航空(エアチャイナ、CCA/CA)と中国東方航空(CES/MU)、中国南方航空(CSN/CZ)、厦門(アモイ)航空(CXA/MF)の4社が運航している。米国の3社は中国から拡散した新型コロナウイルスの影響により、2月上旬までに中国路線の運航を停止。中国に対し6月1日からの運航再開を求めていたが、中国政府は承認しなかった。

 DOTは中国政府の対応について、「(米航空3社の)要求を承認しなかったことは、航空輸送協定に違反している」と反発。両国の航空会社が二国間の権利を行使できるよう、中国側との交渉を継続するとした。また中国の航空会社に対する運航許可は、中国政府が米国の航空会社に許可するのと同じ便数とする姿勢を示した。

 中国の航空当局CAAC(中国民用航空局)は3月26日に、中国の航空会社に対し国際線の旅客便を1路線につき週1往復のみ維持できるとする通達を発表。この通達に基づき、海外の航空会社も中国への定期便を週1往復のみ維持している。